3月の選挙で、決着が付かず7月2日再選挙となった国際原子力機関(IAEA)の事務局長に天野之弥(ゆきや)ウィーン国際機関日本政府代表部大使(62)が当選した。日本人として初の就任となる。
IAEAは、ウィーンにある国際機関で、原子力の平和利用、核拡散防止を任務とする「核の番人」ともいえる組織。天野氏は、就任に当たり「日本は原子力の平和利用と核不拡散を両立しているモデルともいうべき国。その経験を世界に役立てていきたい」と述べている。
国際的に見ても、北朝鮮の核実験やイランの核開発の疑惑問題など難題が山積の船出となる。今回の再選挙は、天野氏と南アフリカのミンティIAEA担当大使(69)それぞれに対する信任投票の形で行なわれた。天野氏は当選に必要な投票数の3分の2以上となる23票を獲得した。35理事国中、信任投票では1カ国が棄権し、かろうじて1票差の当選となった。
IAEAも、環境問題などと同じく先進国と開発途上国の考え方の温度差が問題となっている。今回も日本はアメリカの言うなりになるのでは、と開発途上国から見られていたこともあって接戦となった。
日本は、唯一の被爆国である。オバマ大統領の核軍縮に向けての演説など、追い風もある。難しい舵取りではあるが、日本が世界に向けてリーダーシップを発揮するチャンスでもある。外務省も全面的にバックアップする姿勢を示しており、今後の展開が期待される。
参考URL:
外務省プレスリリース;
天野之弥ウィーン代表部大使の国際原子力機関(IAEA)次期事務局長への擁立について
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/h20/9/1183507_915.html
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