スーパーコンピュータ1)は、最先端の科学技術として日本が世界に誇っていた分野である。02年から04年には「地球シミュレータ」が世界最速を維持していた。しかし、それ以後他国の追い上げがあって数十位まで順位が落ちている。
2009年6月に、Top500が発表されている2)。
日本は、「地球シミュレータ」(122Tflops)の22位が最高である。
2009年7月7日朝日新聞朝刊科学欄によると、『中国科学院が世界15位の性能を持つスーパーコンピュータ「魔方」(180Tflops)の正式な運用を始めた。』と伝えている。
システムに米AMD社の高速チップを採用するなどして従来の中国最速機の20倍の速度を実現した、とのことである。
Top500によると、上位500台中、国別の保有台数は、米国291台、英国44台、独30台、仏23台、中国21台、日本15台と、中国は日本の上に来ている。
日本は、国家プロジェクトとして12年に世界最速を目指しているが、長らく開発に当たってきた富士通、NEC,日立が撤退を表明しており、計画の見直しが必要な事態になっている。経済危機による業績悪化が日本のメーカにも及んだ形となっている。
1)スーパーコンピュータ :
高速に数値演算を行なうことを目的として開発されたコンピュータ。気象予測、構造解析、天体・物理シミュレーション、原子力などの分野で使われる。速度は、flops(floating point instruction per second; 一秒間に何回浮動小数点演算を実行できるか)で表す。1Tflopsは、10の12乗回、1Pflopsは、10の15乗回計算できる。日本は、かつてベクター型と呼ばれる演算方式で覇者となったが、現在は、高性能なCPUを多数接続する並列処理方式が主流になっている。
2)CNET JAPAN: スパコン Top500 2009-06, 国別シェア
http://japan.cnet.com/blog/petaflops/2009/06/24/entry_27023262/
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