2009年12月10日 付け時事ドットコムは、
『 地中海は今から約530万年前、大西洋からの海水流入が数カ月から2年間続く「地球史上最大の大洪水」が起きた結果、形成された。スペインの研究チーム がこのほど、地中海誕生の謎を解明する論文を英科学誌ネイチャーに発表した。英紙ガーディアン(電子版)が9日報じた。』と伝えている。
洪水の原因は地盤沈下で、それにより、当時まだほぼ乾燥地帯だった今の「地中海」と、大西洋を隔てていた現在のスペインとモロッコの沿岸部を結ぶ部分が崩壊、大量の水が入り込んだという。


なかなか壮大な話だ。
有史以前のことなので、もちろん人類の記憶にはない。
大洪水も当然たくさんあったと思うし、聖書や世界各地の神話などに洪水の物語が出てくるのはそのような遠い記憶から来ているものなのだろうか。
しかし、地中海が地球史上最大の大洪水でできたという説は興味深い。
もし、そのとき大洪水が起こらなかったとすると、地中海はできなかったことになる。
そうなると今のヨーロッパは地理的、気候的に現在とは全然違うものとなっていることになる。
地中海の風土が、ギリシャやローマの文明を生み、さらにはエジプトやイスラエルなどにも影響を与えた。
そこから西洋の知性が生まれたと考えると、もしそれがなかったら世界の歴史は大きく変わったに違いないからである。
我々は大昔に起こった大洪水に感謝しなくてはならないのかもしれない。特に西洋社会は。
もっとも東洋が今のままだったとしたら、現在の世界はまた全然違ったものになったかもしれない。どちらがよいか悪いかの問題ではないにしても。