2010年2月18日付けasahi.comは、
『名古屋市と愛知県豊田市を結ぶ愛知高速交通「リニモ」で18日朝、停電によって約380人の乗客が車内に閉じ込められた。停電は30分後に復旧したにもかかわらず、最大1時間余り足止めされた乗客もいて、無人運転システムの弱点が明るみに出た。』と伝えた。
リニモは2005年3月に国内で初めて営業運転を始めた磁気浮上式リニアモーターカー。電磁石で8ミリ浮き上がって走行し、静かな乗り心地が特長だ。運転士はおらず、本社の運転指令のコンピューターで制御している。
停電が起きたのは午前7時半すぎ。中部電力の地下送電線の異常が原因だった。駅や線路、本社すべての電気が止まったが、午前8時過ぎに別系統の電源で復旧した。
運行中の列車は6本。運転免許を持つ添乗員がいた1本を除く5本は、社員が列車に乗り込んで手動で運転しなければ動かせず、本社や藤が丘駅から非常用通路を使って駆けつけたという。
乗客が最も長く閉じ込められたのは、「芸大通駅」(愛知県長久手町)にあった上下2本で、ドアが開くまでに1時間13分かかった。
免許を持つ社員が非常ドアを開けて列車に乗り込み、手動で動かさなければならない。手動運転のキーを本社に置いている社員が多く、列車に向かうのが遅れた一面もあった。


リニアモーターカーは今後が期待されている交通網。その分、最新の制御技術が使われていることになる。
コストを下げるために、運転手を乗せていないシステムとのこと。東京の「ゆりかもめ」もそうだが、順調に動いているときは問題なくても、何か異常が起こったとき、対応できるのかと心配になることもある。それが今回は現実のこととなった。
単純な停電が原因で止まっただけなら、一時的に閉じ込められるだけですむ。
といってもホームにいて、1時間もドアが開かないというのは乗客からしたら、何をしているのかということになる。
心配なのは、もっと事故につながるような大規模なトラブルが起こったとき。本当に無人のシステムの遠隔操作で対応できるのだろうか?
JRもリニア新幹線の計画がある。無人ではないだろうが、地下を走ることを考えると万一の時にどうなるのか不安になる。安全は全てにおいて優先されるのだから、そのためのシステム開発にはコスト削減などはしないでもらいたいものだ。