2010年2月25日付けasahi.comは新聞の有料配信サービスについて伝えている。
『日本経済新聞社は24日、本格的な有料ニュースサイト「日本経済新聞 電子版」を3月23日から始めると発表した。料金を支払うと、発行している朝夕刊 の全ページをパソコンや携帯電話で見られるほか、ニュース速報を受けたり、自分好みの記事を自動的に集めるサービスなどを利用したりできる。ネット上に無 料の情報があふれて新聞離れが進む中、新たな収益の核にしたいとしている。』
現行の無料ニュースサイト「日経ネット」は、全記事の3割程度しか載せていなかったという。「電子版」は、この内容や機能を充実。一部のニュースはこれまでどおり無料で見られるが、電子版独自のより詳しい解説やコラムを読んだり、朝夕刊の配信、記事の収集・検索サービスなどを受けたりする場合は支払いが必要になる。
料金は2種類。日経新聞の定期購読者は月千円(朝夕刊の購読料とあわせれば計5383円)。電子版のみの利用者は月4千円と割高だ。約300万部にのぼる「紙」の発行部数を減らすことがないように設定したという。どちらもクレジット決済で、新聞販売所を通さずに直接本社へ払う、これまでにない仕組みだ。 早期に約30万人の「電子版購読者」を確保したいという。


NYタイムズ紙が、有料配信を行うと伝えられている中、日本では日経新聞が始めるようだ。
問題は二つあると思う。
一つは、ストレスなく記事を読むことができるかである。そのためには、携帯の小さい画面、あるいはパソコンのディスプレイーでも通信速度が遅くて表示に時間がかかるようでは、まず読む気にならない。
その点では、相次いで発表されたキンドルやiPadのような電子書籍端末が鍵になる。これの使い勝手が優れていれば、大きなアドバンテージになるだろう。
もう一つは、記事の内容、コンテンツがいかに充実しているかである。今でも各紙がネットで配信している記事だけ見ていても十分な量があって、それで満足してしまっている人は多いと思う。ただ、トップで伝えられるような記事はほとんど同じ内容になっているので面白みはない。(無料だが仕方ないけれど、それでほとんど満足している人が多いということは、逆に皆、均質的な情報だけを受けっとっているという意味にもなるのだが)
紙面の新聞は、さすがにゆっくり読めるだけの量もあるし、詳しく読めばネットで得られない情報まで得ることができる。このような紙面を愛読していた人がすんなり電子版に移ってもらえるか。検索や保存などの機能の付加価値をどれだけアピールできるかも勝負になるだろう。
日経の場合は紙面の内容を全て見せるという。その点では今までにない試みだ。やはり新聞社は質の高い記事を書いてもらうことが本分だと思う。
今後の各紙の動きを注目したい。