2010年3月10日 付け読売オンラインは、
『文化庁が、新潟市美術館で開催予定の「奈良の古寺と仏像展」で、中宮寺の菩薩はん か半跏像などの国宝や重要文化財の展示を「管理がずさんで、認めない」と市に伝えていたことが9日、わかった。』と伝えている。
同美術館は展示品にカビが生えたり、クモが見つかるなどして問題になっている。開催が差し迫った展示会で、文化庁が 「展示を認めない」と通告するのは異例だという。
仏像展は4月24日から6月13日の予定で、法隆寺・観音菩薩立像、東大寺・弥勒菩薩立像など重要文化財13点も展示されることになっている。
重要文化財を所有者以外が展示する場合、文化庁の許可が必要なため、市は昨年6月に許可を申請するための協議を始めた。
ところが、この直後の昨年7月、展示作品にカビが発生し、文化庁から改善を求められた。さらに、今年2月下旬には、別の展示品の電動カート付近にクモが20匹以上見つかっていた。このため、文化庁は正式な申請がある前の段階で、「国宝などの展示は不適格」と判断したという。


こういうことは聞いたことがない。自治体として市が運営している公立の美術館であるからなおさらである。
確かに、大事な国宝に被害が出ては大問題になるので、文化庁の対応は適切だと思う。
しかし、管理が十分でなかったという原因は何だったのであろうか。単純に美術館側の怠慢で起こったことならば責められても仕方ないことである。
ただ、近年の不況の影響による財政不足によって維持運営費が削られた結果というような構造的な問題があるとすると、少し話は違ってくるように思う。
国立も含め多くの公的な文化的な施設の予算は十分にいきわたっていないとも聞く。
こういうところから予算が削られていくとしたら、文化的に豊かな国とはいえないだろう。
現在、事業仕分けの第2弾が始まろうとしているが、本当に無駄なところを削って、必要なところに振り分ける政治をしてもらいたいものである。
楽しみに開催を待っている地方の人たちのためにも、ぜひ頑張って欲しいものである。