2010年3月16日付けasahi.comは以下のシンポジウムの様子を伝えている。
『テレビのバラエティー番組のあり方を制作者らが議論するシンポジウムが11日、東京都内であった。放送倫理・番組向上機構(BPO)が番組づくりの見直しを求めたのに対する民放側の「回答」の一つだ。一般の視聴者らも交え、議論は3時間以上に及んだ。』
シンポジウムは日本民間放送連盟が「バラエティー向上委員会」と題して開いた。在京民放キー局5社のバラエティー番組の制作者が1社10人ずつ舞台に上 がり、BPOの委員や客席の視聴者と意見を交わした。
議論の出発点は昨年11月にBPOの放送倫理検証委員会がまとめた意見書だ。バラエティー番組に視聴者が不快感を抱いているとして問題点を指摘した。
シンポジウムでは、制作者側が「現場介入」と身構えている様子が明らかになった。制作者計50人に意見書への評価を問うと「うっとうしい」が22人。 BPOに苦情を寄せた視聴者に対しては「もっと勉強してほしい」が37人。「視聴者が正しくないというなら、ほかの世界で番組をつくれば、という話になる」とBPOの委員がたしなめる場面もあった。
意見交換では現場の本音が相次いだ。「テレビで暴力を流すと(子どもが)暴力をふるうと言われても。そんなバカを育てた親が悪い」(TBS)。「クレー ムを過剰に考えすぎる必要はない」(テレビ東京)。
後半は視聴率について討論。「視聴率を取るため、制作者らの首がどんどん締まっている」(フジテレビ)、「作品としての完成度を考えた時、視聴率が落ちてもそこを我慢するのが必要」(テレビ朝日)、「視聴率がなければ素晴らしい番組ができるか、と問うのは民放にとってナンセンス」(日本テレビ)などと意見が分かれた。
無理に結論を出さないことが前提とはいえ、シンポジウムでは具体的な改善策は見えてこなかった。冗談半分に「私はまな板の上のコイ」とする制作者から は、本気で番組を見直そうとする意識は感じられなかった。「BPOは、どう変わってほしいと思っているのか」との視聴者の問いに、BPOの委員も明確に答えることはなかった。


とても面白いシンポジウムだったようだ。予定調和的に終わるのでなく、本音トーク炸裂だったようだから。
ただ、お互い議論がかみあわない様子も浮かんでくる。
制作者側からするとこんな主張であろうか。
普段から視聴率を取れ取れと圧力が高い。そのため少ない予算の中で工夫して面白い番組を作ろうとしている。視聴者が喜ぶバラエティー番組を作ろうとすると、バカバカしいと思うようなものにまで手を出すことになる。それで視聴者が喜んで視聴率が取れるとしたら何が悪いのか。。バカな視聴者にあわせて作っているだけ。。
(少し誇張しすぎかもしれないが。もっと真剣に悩んだり苦闘している当事者も、もちろんいると思います。)
BPO側も問題がありそうだということは言えても、それではどのような番組ならよいとか、どうすべきだとかまで踏み込めていないということでもあるようだ。
表現の自由という問題もあるから、コンテンツの質をここまでがよくて、ここからはダメという線引きは難しい。あいまいではあっても一定のガイドラインはあってもよいと思うが。
視聴者側も賢くなってほしいとは思う。
個人的には時間の無駄だと思うからバラエティー番組はあまり見ないので、なんとも言えない。
ただ、仕事に疲れて帰ってきてストレスを発散させるために、くだらない?番組をボーっと見るという積極的な視聴だってあるだろうから、一概に全てがダメとまではいえないだろう。
結局どこかでバランスをとるしかないように思うのだが。