2010年5月14日付けasahi.comは以下を伝えている。
『雑誌記事をインターネットで有料配信する事業の可能性を探るための本格的な実証実験が行われ、参加したモニターたちの意識調査の結果が明らかになった。電子雑誌を読める端末としても期待が高い「iPad(アイパッド)」の日本発売も近づく中、「雑誌をデジタルで読む時代」がいよいよ到来するのだろうか。』
実験をしたのは、日本雑誌協会(雑協)内の「雑誌コンテンツデジタル推進コンソーシアム」。関係の出版社が共同で設けたネット上のサイト 「parara(パララ)」を舞台に、今年1月末から約1カ月間かけて行われた。
その結果、「回答者の約60%は、有料になっても利用意向がある」「普段紙媒体を購読しない人の約70%に、デジタル雑誌購入の意向がある」という傾向が明らかになった。「FREE(無料)」が当たり前と思われてきたネットの世界で、雑誌を有料配信するルートが確立される可能性を示唆する結果だとしている。
そのほか、「ビジネス、一般男性向け、生活情報といったジャンルの閲覧数が多い」「女性は記事単位、男性は雑誌単位で購入する」などの傾向も見えてきた。
他方、各社や各誌の記事を集めていく過程で、それぞれのデータの規格・フォーマットが不統一であるという課題も浮き彫りになったという。
「parara」参加モニターの調査結果から
・新しいサービスとして今後どうなっていくかに興味がある 95.3%
・記事の内容が信頼できる 75.8%
・雑誌を読む新しいスタイルとして取り入れてもよいと感じた 74.7%
・気軽に雑誌を購入しようという気持ちになる 66.8%
・有料になってもサービスを利用したい 58.0%
・読みたい記事だけを購入できるのがよかった 55.4%


いよいよ日本でもiPadが発売される。
そういう期待感や興味もあって高い数字が出たように思う。
音楽配信の方のiTunesでは既に5年以上の実績がある。
ネット配信の売り上げもパッケージ型のCDと比べて確実に伸びてきているから、書籍の方も期待はできるだろう。
ただ、個人的には音楽配信の方は出た当時は面白くてかなり手を出したが、今はほとんど購入しない。結局、CDショップに行って物色してからパッケージを買うという昔のスタイルに戻ってしまっている。
その理由の一つには、新しく発売される音楽そのものにあまり興味がわかないことと、なかなかアルバム単位という「モノ」への愛着が捨てきれないから。
一方で、本の方はというと、物理的な本の魅力にも捨てがたいものはあるものの、すぐに場所をとってしまうという問題がある。さらに雑誌の場合は、新しい情報が命なので、すぐに読みたい。文字データは、量的には少なくてすむので大量にストックすることも可能である。そう考えると音楽以上に[使える]可能性は高いと思ったりもする。
今後の動きに注目したい。