2010年6月2日付けasahi.comは以下を伝えている。
『鳩山内閣は1日、「東アジア共同体」構想を進めるための具体策をまとめた。「アジア重視」を掲げる鳩山由紀夫首相肝いりの政策だったが、スローガンや既存の経済協力の延長策といった「寄せ集め」にとどまり、新味に乏しい内容となった。』
平野博文官房長官が1日の記者会見で発表した。鳩山首相は政権交代前の昨年8月に公表した論文で、外交政策の柱として「東アジア共同体の創造」を提唱。軍事力増強や領土問題について「地域的統合を進める中でしか解決しない」と指摘し、「アジア共通通貨の実現」を掲げていた。
しかし、アジア共通通貨は「長期的に実現をめざす課題」(内閣官房)として、とりまとめには入らず、地域統合の足がかりになる新たな多国間協力の枠組みなどにも触れなかった。
一方で、当初は「米国外しではないか」との懸念があったため、米国への配慮を前面に押し出した。構想を進める「基本的考え方」の冒頭に「米国を含む関係国との開かれた透明性の高い地域協力を推進」「米国の関与は不可欠」などと明記した。
具体的な取り組みとしては、韓国やインドとの経済連携協定(EPA)の推進、防災・災害対策ネットワークの強化などを盛り込んだ。11月に日本で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)などを通じて、構想を拡大・発展させる方針だ。


つい先ほどの速報で鳩山首相が辞意を表明した報道された。
ついにという感じではある。
就任当初は、CO2削減の環境問題、この「東アジア共同体構想」、それに普天間飛行場問題などの発言はとても新鮮で期待を持たせるものだった。
それまでの自民党政権の先行きが見えない中、日本が本当に変わるのではないかと多くの人が期待した。
しかし、今となっては単なる言葉にすぎなかったということ。この東アジア共同体構想も難しいのはわかっていたが、新しい21世紀を日本が切り開く大きな鍵になるかもしれないと期待したのだが。
期待が大きかっただけに実態を知った後の失望感はさらに増幅されてしまった。
鳩山さん個人は、とてもよい人らしいし、語る理念は決して間違っているとは思わない。
ただ、それを実現するための政治家としての執念やリーダーシップがなかったということが今回につながったということだろう。
ただでさえ混沌としている今の日本の先行きがますますわからなくなってきた。